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フジテレビ26時間テレビ


一日最低10時間程度は、テレビと共に過ごしている身として、
やはり今回の26時間テレビについて言及しなければならないだろう。


FNSの27時間テレビとして、
20年程にわたって放送されている企画ではあるが、
某局の24時間テレビとは異なり、毎年一貫性はなく、
その時期に人気のある番組が中心となって行われる。
(26時間だったり、25時間だったりするのは年によって異なる)

したがって、ここ最近はヘキサゴン中心で、
島田紳助がメインとなって行われている。



中居とさんまの夜中のしゃべりが面白すぎるという
印象しかなかったのだが、
今回は、結構長時間見てしまった。


がしかし、ホントにひどい内容だった。

別にフジテレビ嫌いではないし、
むしろひとまずフジテレビをつける
というのが日課なので、
バラエティ尽くしで、
芸人尽くしな番組作りには異論はない。
そのアホさが、フジテレビの良さなので、むしろ好き。

それがフジテレビらしさなので。


しかし、今回のは、
もはや文化祭の内輪盛り上がり以外の何物でもなかった。

紳助企画の、
12時間耐久三輪車レース、
ヘキサゴンファミリーによる211キロマラソン。

すべて、ヘキサゴンのメンバーで行い、
自分たちで企画し、
自分たちで挑戦し、
自分たちで苦しみ、
自分たちで感動する
という、
なんともオナニーチックな、
自己満足感満載な、
もはや放送せずに勝手にやったらいいのに
という内容だった。


12時間耐久三輪車は、
自分たちで辛い状況を作り、
無理やり紳助が走らせて、
そして最後はみんなで感動する。

掘り返した土を、また埋め直す作業延々繰り返す拷問を強制して、
その後、みんなで涙を流して感動する感じ。


211キロ駅伝では、
各区間を走り終わった芸人やアイドルが、
涙のゴールを終え、
その後、母親からの手紙を読まれ、
みんな涙、
紳助涙、というのが続いた。

そして、夜中。
小島よしおがマラソンを終えて、
感動のタスキ渡しのときに、
案の定、母親からの手紙が届いた。

ちょうどそのとき、
さんま、中居、紳助でしゃべっているところだった。

そのとき、
紳助は感動する気まんまんで、
ゴール後、小島の母親からの手紙が
ナレーションで流れた。

そこで、お涙頂戴、
紳助号泣
という
お約束の流れに行きそうだったときに、
さんまが爆笑したのだった。

引き笑いがテレビに響き、
それに釣られ中居も爆笑。

なんだか、感動の場面のはずが、
もはやコメディに見えてきた。

そこで、
さんま「走ってどうやった?」
小島「信号にひっかかって遅くなりました」

さんま「そんなこと聞いてないねん笑」

さんま「走ってどうやったんや?」
小島「信号が・・・」

さんま「爆笑」

といういつもの天丼を繰り返し、
小島のゴールは、
面白ゴールに変わってしまった。


紳助は、それに憤慨。

紳助「小島は、みんなにタスキを渡すために、頑張って急いだのに、
遅くなった話をしてんねん」

という、真面目なコメント。


もはや、心から感動の場面を作りたかったらしいが、
さんまはそんなことより、いかに面白くするかが大切。

紳助は、まじでさんまにキレる。

紳助「こんな感動的な場面で、笑うってどういうことや!」



という出来事が、夜中あったのだけれど、
正直フジテレビがやんなきゃいけないことは、
さんまがやったことだと思うのである。

いかに茶化すか、笑いを誘うか、バカにするか。

もちろん批判いっぱいのフジテレビらしさではあるが、
ガチでマラソンして、感動したところで、
そんなの日テレがやればいい話で、
フジがやっちゃいけない。

しかも、内輪の文化祭になってしまったこの26時間テレビを、
いかに視聴者に楽しんでもらうかと考えたときに、
それを笑いにすることが、なにより視聴者のため、
だと思うのである。

だから、個人的にはさんまの行動の方が正しいと思う。

小島よしおが真面目に走ったところで、
そんなの感動しない。

真面目にやって笑われるってのが、
フジテレビらしさのはずなのに、
お涙頂戴に走った、この紳助の動きは、
本当にテレビ終わったな、と思ってしまった。


ヘキサゴンを中心にテレビが変な方向に動きだしている。

それを低俗だと言う人は多いけれど、
そんなことを言うつもりはない。

低俗さというのは、
テレビに必要な要素だと思うからである。

ガキ使とかが、低俗なのは、
それが低俗に作ろうという信念があるからであり、
低俗さが、一種にプロの遊びになっているから、いいと思う。

しかし、ヘキサゴンの変貌は、
もはや文化祭以下なのではないかと思ってしまう。

みんながテレビをバカにする時代に、
死ぬ程テレビを見ている自分が、
「テレビは終わった」なんて言いたくないのだけれど、
今回の26時間テレビは、終わってたな、と思うのである。





そんなテレビ考。

どーでもいい内容ですんません。
by shinya_express | 2010-07-28 20:22